再び自分の心に正直でいたい。

創価学会・日蓮正宗関係の話題が出てくるのでご了承ください。

五黄の寅

現在放送中の朝ドラマ『虎に翼』の寅子が五黄の寅です。

 

五黄の寅の人は、かなり運が強いと言われています。

 

とは言え、あの時代の女性差別と闘って、歴史に名を残した寅子さんだけが『五黄の寅』ではなく、時流に抗うことができずに女学校を卒業するまでにお見合いをして、中退で嫁いで行かざるを得ない同級生たちも『五黄の寅』なのです。

やはりそこには運だけでなく、本人の強い意思が無ければ何事も成すことはできないのでしょう。

 

親が銀行員で、勤務先の外国で生まれて、書生を置けるような家の娘さんですから、親の貧困で15歳で売り飛ばされる大学女子部の同級生に比べたらとても恵まれています。

(大学女子部の同級生たちは、女学校とは違い年齢も身の上もかなりばらばらです。)

 

『五黄の寅』とは違いますが『丙うまの女は夫を食い殺す』と言われるほど、強運の女性が多いと言われます。

某妃殿下と、妃殿下の長女の婿の母親はともに『丙うま』です。

(もちろん、名もなく貧しく生きている『丙うま』の女性の方が多いでしょう。)

 

なんで『五黄の寅』が気になるかというと、私の舅が『五黄の寅』です。本人は働くことが生き甲斐のような人生だったようです。一番苦労したのは戦争でした。

私は、創価学会員の子供でしたから、(宗教団体なんて、どこでも「反戦平和」を謳い文句にしていました)創価学会や池田会長の平和アピールを真に受けて、『戦争反対本』を貪り読んで反戦平和少女を気取っていました。

私の親は終戦の時にまだ小学生(尋常小学校?)でしたから、兵隊には行っていませんし、祖父は徴兵年齢よりも上で兵隊には行っていません。だから、創価学会の言う通りに反戦平和を謳い、旧日本軍のやったことにも他人事で罪悪感はなかったのです。731部隊の本を読んでも

「昔の日本軍は悪かったんだな。でも、私の身内に旧日本軍人はいないし。」

と、さらっと受け流していました。

 

ですが、私の夫の両親は嫌でも戦争に巻き込まれた世代です。

日本の底辺で、真面目に働いて妻子を養うのがささやかな幸せだった夫の親と家族は、国の為に想像を絶する苦労をしました。

 

そのことを知ってから、私は反戦平和を口にすることができなくなりました。

 

 

さて、話があちこち飛びましたが、『虎に翼』では寅子の生理痛のことを取り上げています。

あの当時は今のような快適な生理ナプキンもなく、手軽な痛み止めもなく、4日も学校を休んで寝込んでいたのに、男の人と肩を並べて弁護士を目指すのは、今の何倍も大変だったと思います。

もちろん今でも生理痛がひどい人はとても苦しいですし、そしていずれ結婚すれば妊娠・子育て・介護という障害物競争のような人生、女性から見ると不平等な世の中です。

受験も男女平等というより、女性に基礎点を加点してほしいくらいです。

 

世の中の仕組みを決めるのが男性だけだと、女性はもちろん、社会全体の損なのですが。

 

制度を変えても、出産は女性しかできないのですから、少子化で悩む日本の指導者の皆さんは、女性の声に耳を傾けてほしいです。